2016年5月20日金曜日

幻影異聞録♯FE(開発:アトラス、販売:任天堂)


<あらすじ>
運命に導かれし、若者と英雄の物語。
『真・女神転生』シリーズや『ペルソナ』シリーズなど、多くのロールプレイングゲームを世に送り出してきた株式会社アトラスと、25年の歴史を持つ『ファイアーエムブレム』シリーズとのコラボレーションタイトル。 現代の東京を舞台に、芸能界で活躍することを夢見る若者たちが、ファイアーエムブレムがモチーフの英雄たちと共闘し、異世界の侵略者「ミラージュ」から世界を守る完全新作RPGです。
幻影異聞録#FEの基本情報より

<感想>
現代の若者たちが主役のRPGです。中世ファンタジーのファイアーエムブレム(以降:FE)と、現代ダークの世界観の真・女神転生(以降:メガテン)のコラボで、まさかのアイドルものになったのは衝撃が走りました。突拍子のない感じに買うのを躊躇していましたが、アマゾンのセールで割引されていたのと、レビューで良い意見が多かったので恐る恐る買ってみました。結果、大当たりでした。
アイドルということに最初は???でしたが、主人公の半身的存在であるミラージュ(FEのキャラクター)と戦うことを神降ろしと例え、芸能の始祖は神様に捧げるところから来ていることを聞くと、アイドルものであるのに納得できました。芸能の力を極めるのに抵抗がなくなり、また自分や仲間たちが触れ合い成長していく物語に感動や、突拍子もない面白い展開笑いが止まらなくなるなど楽しめました。キャラクターはしっかり者で癒し系の源まもりちゃんと不器用で芯の通った剣弥代が気に入っています。
ゲームは前述の通りアイドル活動や仲間との触れ合いなどのアドベンチャーパートと、RPG本来の戦闘パートの二つになっています。メガテンのアトラスが開発していることもあって秀逸な出来です。基本的には敵の弱点を付くと有利になるシステムですが、そこに絡む要素が多く、スキルでの攻撃がランダムで全体強化のアドリブパフォーマンスに変わる、弱点を付くとセッションが発動し仲間が追撃してくれる、セッション発生中にランダムにデュオが発生しセッション後にデュオで攻撃、デュオ後に再び仕切直しセッションスタート、その中でまたデュオが発生し以下ループ(要は色々な影響でコンボが加算され大ダメージを与えられる)と、戦闘するのが楽しいです。

またセッションで仲間との絆が深まってより有利なスキルが使えるようになり、三セッション以上続くとグッズやお金が手に入って、そのグッズを使って武器の作成や強化できるなど、戦闘で得るものが多く、RPGにありがちな戦闘が退屈ということは全くなかったです。むしろ戦闘がしたくなります(笑)
アトラスのゲームをやった人ならわかると思いますが、メガテンⅢのマガタマシステムや、アバタールチューナー、ペルソナ3、4が混ざった感じですね。アトラスの従来のゲームよりダークな部分が少ないですが、アトラスらしいゲスなキャラクターやはっちゃけたストーリーなのでファンの方でも楽しめると思います。
FEのファンの方でも、良質なRPGを作るアトラスのゲームなので面白いと感じると思いますよ。ただ、小さい子供には少し難易度が高いかもしれません(イージーモードがあるのでそうではないかもしれないです。難易度はルナティック以外いつでも変更できます)
アトラスゲームの経験者ではノーマルは大して苦戦しないかもしれません(難易度は任天堂基準かもです。ゲームオーバー回数は二桁いかずにクリアできました)
おおざっぱな攻略についてですが、クリティカル系のスキル(セッションにもクリティカル判定がある)、回避系のスキルが有効に感じました。チャージやコンセントレイトなど溜め技がありますが、僕のパーティーでは物理攻撃のキャラクターが多く、チャージの方をよく使っていました。作っていない武器があるので、確認できなかったスキルなど二週目で見ていきたいですね。
ゆっくりとクエストやサブイベントをこなしつつでクリア時間は約60時間でした。トロフィーのコンプリートはまだできていないですし、二週目の裏ボスもいるそうなので、相当なボリュームですね。値段以上の価値ありますので、Wii Uを持っている人は是非プレイして欲しいですね。ダウンロード版がロード早いそうなのでお勧めです。
現在、最高難易度のルナティックを少しプレイしていますが、初見のノーマルと勝手が違い面白いです。無事にクリアできればいいのですが、果たして……?

<紹介映像>

2016年5月4日水曜日

Scotland Yard Tokyo(作者:Projekt team Ⅲ、メーカー: Ravensburger )


<スコットランドヤード東京の大まかな流れ>
双六のようなマスがたくさんある東京の中を、プレイヤーがそれぞれ犯人役(1人)と警察役(4~5人)を分かれ、犯人のいるマスに警察が止まるか、犯人が警察を撒いて逃げきれるか、で勝敗を決める逃追走劇のようなゲームです。
ゲームの流れは、まずシャッフルされたカードを引き、犯人と警察それぞれ初期位置を決めます。移動カードを使い、犯人は警察から逃げ、警察は犯人を追いつめます。
犯人は最初自分のいる地点を明かさなくてもいいですが、決められたターンが来た時、位置を警察に教えなければいけません。しかし、あらゆる移動手段を制限なく使えることに、警察にない特殊なカードの移動手段を隠す、二回移動できるのを持っています。それらを上手く活用しながら、最後の24ターンまでに捕まらないようにします。
警察は移動手段の回数に制限(タクシー10?枚、バス8?枚、電車4枚)がある状態で犯人を捜索します。
決められたターン以外に犯人の正確な場所を知ることはできませんが、移動手段を見ることができ、大まかな位置を絞りながら数の多さを利点にして相手を追いつめ捕まえます。

<感想>
今回は僕と友人(以後TとV)を含めた3人で、「犯人役」を1人、「警察4人」を2人で分けてプレイしました。
最初に犯人役をVに、警察を僕とTでしたのですが、初プレイということもあって犯人を捕まえることができなかったです。じわじわと包囲網を固めていったのは良かったですが、決めきれずに終了し、悔しい思いをしました。
それから僕の用事でゲームを続けることができず、歯がゆい思いのままでいたのですが、今回、ゴールデンウィークで再び友人と集まることができ、再プレイすることになりました。
2回目、初プレイ後からある考えが浮かんで犯人役を僕が、警察役をTとVにして貰い、スタートしました。「警察側の電車カードが4枚しかない」ところに着目して、電車を多く使い、警察に早々と電車を使わせて逃げきる作戦を立てたのですが、結果は惨敗でした。電車のマスが少なく、警察側に早くに位置を特定されてしまい、じわじわと追いつめられて逮捕されてしまいました。この作戦は今のところ上手くいかないと暫定づけることになりました。
思ったようなゲームの展開にならず、犯人の勝つ条件がわからなくなってしまったので、情報集めも兼ねて犯人役をTに頼み、警察を僕とVで担当することにしました。警察の初期配置が中心に寄っていることもあって、犯人役の位置がわかるまでに「真ん中に包囲網を敷いてみたらどうだろう」と試してみると、上手くTを追いつめて捕まえることができました。
何回かプレイしていくうちに、ゲームの中にある流れも見えてきました。それぞれの人間の運の良さに左右されることです。Tは運の良いことが多い人で、反対に僕とVは運が悪いことが多いです。そのこともあってか、犯人役になった時の初期配置が、Tの場合は警察と離れていて、僕とVは警察に近いということが起こりました。本当にたまたまかもしれませんが、初期位置の目安を付けることができ、早くに追いつめることができました。またゲームを始めたばかりということで、少しでも長くゲームを遊ぼうとする考えがみんなの中に多分?あり、逃げやすそうな脱出経路の多いマス、移動手段が多いマスに逃げる傾向がありました。
そういった思考を推理しながら、警察として犯人を追いつめるのがとても楽しいです。大げさですが、砂漠でダイヤモンドを探すような探索の中で、計算して追いつめた時はとても快感を得られます。じわじわと逃げ場をなくしている嗜虐心もあるかもしれないですね(笑)
犯人役は相手の裏を掻き、間一髪で格好良く逃げ切れた時は最高だと思います。というのも今回、再プレイした時に犯人役が逃げきることができなかったので、今後犯人役が逃げきることのできるプレイをしていきたいですね。Vがいくつか作戦があるらしく、今後犯人が勝つための研究をしていきたいですね。
最後に今回のプレイから得られたことをまとめたいと思います。

犯人役が勝利するためには(次回の課題)
・安定を取らずに必要な場所で攻める、あえて安定をとるなど裏を掻くことか?
警察役が勝利するためには(暫定)
・犯人役の運勢を考えて初期位置を漠然と決める
・犯人の移動手段で位置を探る
・真ん中の移動手段の多いマスで包囲網を敷き、犯人の位置のわかるターンまで待機する
・犯人のいる確率が少しでもあるマスには必ずとまって確認する

2016年5月3日火曜日

Lost legacy(ゲームデザイン:木皿儀隼一&カナイセイジ、キャラクターデザイン:杉浦のぼる)


<Lost Legacy(ロストレガシー)とは>
「Love Letter」のシステムを受け継いだ冒険と探索のカードゲーム!!
プレイヤーは、かつて強大な科学力を誇った古代人の”失われた遺産”を求め、この物語に身を投じます。限られた手札と情報の中、様々な協力者の力を借りてゲーム
の勝利を目指しましょう!
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:10分
対象年齢:10才以上
(ケース裏より引用)

<ゲームの流れ>
数字や記号の付いた16枚のカードから各プレイヤーに1枚ずつ手札として配り、残りは山札と遺跡に置きます。プレイヤーは山札からカードを引いていき、手札が1枚になるようにカードを捨て札に置きます。捨て札に置かれたカードで特殊な効果があれば、それを発動します。山札がなくなるまでに勝負が付かなかった場合は「探索フェイズ」に移ります。数字の小さいカードを持つプレイヤーから、自分や相手の手札、遺跡を指定して<失われた遺産>を探し当てます。

<感想>
プレイ時間が10分ということもあって、かなり展開が早いです。このゲームの肝がわからずに、いつの間にかゲームが終わっていることが多かったですね。今回はスピーディなゲームから少し離れて、ゆっくり勝利条件を考えてみます。
カードの組み合わせによりますが、このゲームには3種類の勝ち方があると考えています。
・女盗賊の効果で<失われた遺産>を当てる
・自分以外のプレイヤーを脱落させる(宿命の少女、剣士、待ち伏せ、呪い、負傷の効果)
・「探索フェイズ」で<失われた遺産>を当てる
「探索フェイズ」の前を「ターンフェイズ」と呼ぶことにして、それぞれの時にどういう行動を取るのが最適なのかを考えます。

ターンフェイズ
・女盗賊の効果で<失われた遺産>を当てる
・相手の持つ宿命の少女を見て脱落させる(女盗賊、剣士、襲撃、呪いの効果)
・相手の持つ待ち伏せ、負傷を見て脱落させる(剣士の効果)
・相手に女盗賊、襲撃、呪いを使わせて、自分の待ち伏せを見せて脱落させる
・呪いで相手の持つカードの数字を当てる(X以外)
探索フェイズ
・数字の小さいカードを維持して探索順を早くする
・場の空気や相手の仕草を読み、<失われた遺産>を持つプレイヤーや、遺跡に置かれたカードを警戒する
手札や山札、遺跡からカードを交換するなどの他のカードの使い道がよくわからないのが難点です。もしかしたらプレイ人数が少なく、四人でするとまた違った面白い駆け引きが生まれるのかもしれません(単に気が付いていないだけかも)
ゆっくり考えることで、気が付かなかったことが多く見つかりました。カードの組み合わせを工夫すると更に面白くなりそうな予感がします。今度は短時間で色々なことを考えて勝っていきたいですね。
ではでは。