観念としての芸術によるブログ: マリオカート８：未所持者向け講座「ビリから脱出しよう編」

＜前置き：「マリオカートの思い出」＞
マリオカートに始めて触れたのはニンテンドー６４のマリオカート６４だった。だが、私がソフトを持っていたのではなく、誰かの家でやったり、誰かがソフトを持ち込んだりしてプレイしていた。だから、持ち主や、経験者たちよりも下手くそで、いつもビリを走り、ゴールすることもなく終わってしまっていた。そんな経験をしていたから、レースゲームは自分には向かない、つまらない、と勝手に決めつけることになった。それからしばらく経って、大学時代に再びマリオカートwiiをやることになったのだが、やはり同じように下手くそで面白くなかった。マリオカートは幼い頃から嫌な思い出しかなかった。
そんな過去があったわけだが、最新作マリオカート８を購入してしまった。動画を見ているうちに体験したくなり、出来心から手を出してしまったのである。実際に、マリオカート８を所持してみて、マリオカート＝つまらない、面白くないと決めつけているのは間違いだと気づかされた。
今回の記事はマリオカートシリーズを持っていない人に向けて、ビリ（最下位）を脱出し、マリオカートを楽しいと思わせることにある。最後まで読んでいただき、友達の家などでプレイして、是非とも最下位を脱出して欲しい。もっともそうはならなかったら、私の実力不足である。その時は申し訳ない。

＜前置き２：「マリオカートを持つ卑劣な友達に気をつけろ」＞
いきなり卑劣という言葉を使うのは烏滸がましく思われるかもしれないが、マリオカートを持つ友達がいるなら、一度はこの体験をしたことがある人がいるのではないだろうか。それはマリオカートの操作方法をきちんと説明されないことである。面倒くさくて説明しないですぐにみんなと遊びたい気持ちはわからなくもないが、アクセルとブレーキがあり、スティックで行きたい方向に曲がることすら説明しないことがある。いきなり慣れないコントローラーを握らされ、レースが始まってしまうと、友達とCPUを含めた全員が走り去ってしまい、寂しげな風景を一人ぽつんと走ることになる。Uターンの仕方がわからず、逆走したらなかなか戻ることができず、仕舞にはレースを放棄してしまう。また、アイテムの出現するポイントに待機し、ひたすらお邪魔アイテムを使い妨害するステージの新たなギミックになろうとする。レースには負けたがゲームは勝っているという、負け犬的楽しみを見出すが、次第にレースに参加しないことがむなしくなり、ゲームを嫌いになる。そうなってしまったのは、自分のゲームの腕が悪いわけではなく、一切説明をしない卑劣な友達が悪いと声高らかに言いたい。彼らはゲームが下手くそな人を鼻で笑い、自分の得意な舞台に引きずり込み、圧倒的勝利を持って優越を味わう。彼らには注意しろと私は強く言う。運が悪いと思うことが大切だ。その厳しさは世の中の理なのだと思い、それだけでマリオカートを嫌いにならずにいて欲しい。君には力がある。卑劣な友達に受けた屈辱を忘れることなく、いつか勝利するための糧に変えて欲しい。私はビリになった全ての人たちを応援している（何を言っているんだと言われそうだが）。

＜マリオカートを楽しむためには＞
ビリは誰しも辛く嫌な気持ちになる。マリオカートは順位によって勝敗が決まる。それ自体苦痛に感じる人がいるかもしれないが、勝った時の優越感は君たちの思う以上に良いものだ。その快感を是非味わって欲しいと思う。
では、マリオカートで勝つためには何が必要なのか。まず始めに、マリオカートについて知ることが大切である。どんなゲームでも、上手くなるためには操作方法と、ゲームの特徴を理解する必要がある。
私が持っているのはマリオカート８のみなので、その操作方法と特徴について書いていきたいと思う。

＜マリオカート８の操作方法＞
基本的に５つのボタンで操作してカートやバイクを走らせる。
その５つのボタンの役割はWiiUゲームパッド版だと
・進行方向の決定（スティック）
・アクセル（Aボタン）
・ブレーキ、バック（Bボタン）
・ドリフト、アクション（ZRボタン）
・アイテムの使用、アイテムを後ろに付ける（ZLボタン）
となっている。
未所持者にとって一番馴染みがなく難しいと感じるのはドリフトである。公式では速度を落とすことなくカーブを曲がることができるとされているのだが、正直よくわからない（笑）。本記事ではその点も解決していきたいと思う。
ともかくこの５つのボタンを使ってレースをする。何度かプレイするうちに、この５つのボタンを組み合わせることで、また違った操作感覚が得られるのだが、未所持者にはとりあえず置いておくことにする。

＜マリオカート８の特徴＞
実は特徴はかなりある。コースに反重力が加わったり、ドリフトをし続けるとターボが貯まり、などがあるが、そんな難しいことを未所持者に話しても敷居を高くしてゲームから遠ざけるだけなので、簡単なことしか書かないつもりである。
じゃあその簡単な特徴は
・運要素がかなり高いレースゲームであり、大体勝敗は運６割、テクニック４割で決まる（と思われる）
・コースは２種類あり、舗装されたコースと、舗装されていないダートコースに分かれる
・マリオカートでの最速は、基本的に最短距離を走ることである
この３つである。
マリオカートがレースゲームとしてここまでヒットしているのは、おそらく運次第で勝ったり負けたりするギャンブル性が高いからだと思う。アイテムの出方次第ではいくらテクニックにある人でも順位は下がり、逆にテクニックがなくても上位に上がることができるのだ。
そうだと言われると、君たち未所持者にも勝可能性があるのが伝わってくると思う。それでも、テクニックがないから無理だと思うかもしれない。だが、大丈夫。未経験者でもできる最低限のテクニックさえ身に付ければ、一番簡単な５０CCカップでビリになることはないだろう。
では、そのテクニックの紹介といきたいところだが、まだ特徴が２つ残っている。次にその説明をしたいと思う。

＜マリオカートのコースとは＞
先ほどにマリオカートに２種類のコースがあると言った。そのコースには特徴があり、
・舗装されたコース（スピードが下がることなく走ることができる）
・舗装されていないダートコース（スピードが下がる）
基本的に舗装されたコースの最短距離を走り、最下位にならないように立ち回る。
ただそれだけで最下位になることはないのだ。

＜テクニック：「ドリフト」＞
基本的な操作はアクセルを押し続け、スティックで曲がる。ただそれだけである。
しかし、それだけでは通用しない場所が出てくる。君たちが経験したであろう、曲がりきれない急カーブである。そんな時にドリフトを使う。アクセルを押しながらドリフトを押し続けると、いつも以上に急な角度で曲がることができるようになる。
つまりドリフトの使いどころは
・スティック操作だけで曲がり切れないカーブに対してドリフトを使う
ということである。
多くの人が勘違いしていると思うのだが、私が幼い頃、こんなことがあった。マリオカートをクラスメイトのところでしていて、やたらソイツが速くゴールをする。なんでそんなに速いのかと聞くと、ドリフトしたからと答えた。その時、子供心ながらに『ドリフトをすれば速くなる』という間違ったことを覚えてしまった。実際使い方によってはそうなるのだが、関係のないところでドリフトをしても遅くなるだけなのだ。
先ほども言ったように
・マリオカートでの最速は、基本的に最短距離を走ることである
これが実際一番速い（忍殺語）。未経験者はまずこのことを頭に叩き込もう。
マリオカートの操作方法と特徴を知ったところで、次は友達から誘われて実際にプレイすることになった時にビリにならないためにすることを書きたいと思う。

＜実践編：「勝負は戦う前から決まる」＞
友達にマリオカートを誘われた時点でもう勝負は始まっていると考えよう。未所持者は勝負の前に下調べをする。攻略サイトの全てを覗くことは理想であるが、忙しい世の中にそんな悠長なことはできないだろう。やることはただ１つ
・コースを暗記する
コースといってもマリオカート８には３２種類（現時点）であるので、全部覚えるわけにはいかないだろう。簡単そうなコースをいくつか目星をつけて、選ばれると願いながらそのコースを覚える。更にその上で上手い人の動画を見てコースでの立ち回りを覚えると尚良い。それで最速で走るための最短距離を頭に叩き込む。

＜実践編２：「友達の家でコントローラーを握ってプレイする」＞
始めに、慣れないコントローラーを渡され、キャラクターの選択や、カート、バイクのカスタマイズなど慣れない動作に苦しむかもしれない。だが、細かいことは考えず、コントローラーをしっかり観察、検証し、キャラクターなどの設定は自分の好きなものを選択すると良いだろう。まずは勝つことよりも楽しむことを考えた方がいい。
設定を決めると、早々にレースが始まる。自分の暗記したコースが選ばれないこともあるかもしれないが、そこは悔しさと涙を堪えるのだ。虎視眈々と自分の暗記したコースが選ばれるのを待ち、チャンスを掴むまで頑張ろう。ただ、１つ注意点がある。一番最初にプレイするコースが暗記されたコースだった場合だ。
未経験者が一番最初のレースですることは
・コントローラーに慣れる（ボタンの配置場所の確認、ボタンの押し具合など）
・ゲームの操作に慣れる（カートやバイクのアクセルの速度や、スティックのみでどの程度カーブを曲がれるか、ドリフトでどの程度の角度曲がることができるのか、など）
大まかに２つを検証する必要がある。つまり、レースの一番最初は捨て試合となる。もしも最初のコースが君の暗記していたコースだった場合、それは運がなかったと思うしかない。
何コースか走った後、最初と比べて操作になれてきたと思う（そうなって欲しいと願う）。そこからがいよいよ本番だ。是非ともビリを取らず、たくさんのキャラクターたちを抜き、最終的に１位になって欲しい。

＜余談：「もっと速く走るために」＞
ここからは基礎的なことが全て身に付いた人向けに書きたいと思う。
前にマリオカートの特徴を３つ書いたのだが、それに１つ加える。

・マリオカートは加速して勝つゲームである

これだけ聞いてもよくわからないかもしれないが、マリオカートは要所要所で加速し、ゴールまでの距離を詰めていくタイプのゲームなのだ。では、加速するにはどうすればいいのかを書きたいと思う。
加速するためには
・スタートの時にロケットスタートをする（タイミング的に２秒少し過ぎたあたりでアクセルを押し続けることでできる。速すぎると失敗し、成功すると加速する。成功にはいくつかのパターンがあり、加速する時間が変わる）
・コインを集める（一時的に加速、また最高速度が上がる）
・ジャンプする場所や、段差のあるところから上ったり下りる時に、タイミング良くアクション（ドリフト）ボタンを押す（すると一時的に加速する）
・ドリフトを長い時間したときに貯まるターボ（ターボを貯めた状態でドリフトボタンを話すと加速する。ターボにはミニターボ、スーパーミニターボがあり、加速する時間が変わる）
・スリップストリーム（前を走る車やバイクのすぐ後ろで走ると、一時的に加速する）
・アイテムのキノコ（アイテムを使うと一時的に加速する。３連キノコは一気に全部使っても加速する距離は変わらない。タイミングに合わせる必要がある。金のキノコは連打すればするほど加速する）
この５つがある。またターボによるジャンプやキノコを使ったショートカットもあるので、余裕があれば活用していきたい。

以上でマリオカート８：未所持者向け講座「ビリから脱出しよう編」の記事は終わりです。これでビリのままだったら申し訳なく思う。私の書いたことを全て忘れてください。もっと良い人を見つけて、その人を参考に楽しんで欲しいと思う。私のことは嫌いになっても、マリオカートのことは嫌いにならないで欲しいと願うばかりである。